9割を「また行きたい」に惚れさせるディズニーの教え

 

来園者を飽きさせない仕組み

次は「飽きさせない仕組み」です。ディズニーは来園者を飽きさせないことに注力しています。

ディズニーは毎年数百億円規模の設備投資を行っています。テーマパーク事業では、機材のメンテナンスと新規アトラクションの開発に大きな投資を行っています。新規アトラクションの開発には5年近い歳月を費やします。莫大な資金と時間を投資し、来園者を飽きさせないようにしています。

テーマパーク内は非常に広く、1日では全部を回ることができない規模です。アトラクションやショーを全て体験するためには来園者は何度か足を運ぶ必要があります。また、体験したことがないアトラクションを新たに生みだすことで、また行きたいと思わせることができます。

テーマパークでは「ショー」に力を入れています。新規アトラクションの導入だけでは新鮮さをだすことに限界があります。新鮮さをだすことが比較的容易なショーに力を入れることにより、来園者を飽きさせないようにしています。

アトラクションでは、セットやキャラクターに微妙な変化を加えています。同じアトラクションでも何回か乗らないと全てのパターンを見ることができないようになっています。

テーマパーク内の清掃員は、水でディズニーのキャラクターを描くパフォーマンスを行います。これも、来園者を飽きさせないようにしている仕掛けといえます。

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