いよいよ開幕「東美特別展」。一足早く鑑賞&おさわりしてみました!

2016.10.14
by よっすぃ~♪(まぐまぐ編集部)
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三年に一度だけやってくる1964年から続くアートの祭典、いよいよ開幕です。

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10月14日(金)から3日間の日程で開催される、アート見本市「東美特別展」。13日はその開幕に先立って、プレス向けのプレビューが催され、まぐまぐニュース編集部もさっそく参加してきました。

話題の絵画から超高額作品まで…注目作品を一気見!

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所蔵:東京美術倶楽部

正面玄関から入ってすぐのところで出迎えてくれたのは、片岡球子の絵画『めでたき富士』。これってどこかで見覚えが……と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこの作品、映画『シン・ゴジラ』の劇中、首相官邸のシーンで登場した、あの絵なんです。

もともと東京美術倶楽部の所蔵作品である『めでたき富士』ですが、今回『シン・ゴジラ』の大ヒットを受け、「東美特別展」での特別展示が決まったとのこと。劇中でもかなりの存在感を放っていた絵でしたが、実物はさらに圧倒されますよ!

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そんな『めでたき富士』を横目に見ながら、先へと進んでいくと、1階の展示ブースが。ここには、ゲーム『刀剣乱舞』の影響で最近女性のファンがすごく増えたという、刀剣を扱う美術商のブースがちらほらと……。

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なかでも目立っていたのが、「日本刀剣(ブース7)」が出品している、かの奥州白川藩主松平定信が愛用したと伝わる『銀沃懸地塗玉装小さ刀』。松平定信といえば、江戸時代の三大改革のひとつ・寛政の改革を行った人物で、厳しい倹約令を敷いたことでも知られますが、この作品は質素・倹約どこへやらな豪華絢爛ぶりで、まさに一見の価値ありです。

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会場である東京美術倶楽部の4フロアに渡って、ブースが展開される「東美特別展」。2階に上がると、靴を脱いで畳の上で鑑賞する和室スペースが広がっており、こちらには茶道具や掛け軸などの名品が多く並んでいます。

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和室スペースのエントランスには、各務珠実さんによる優美ないけばなの展示が。各務さんの作品はこちらのほか、同じく2階の床の間や3階の階段前にも飾られており、アート作品で溢れる会場にさらなる彩りを加えています。

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また2階の窓際には、会場巡りに疲れた身体を癒す休憩スペースも。……写真では暗くてほとんど見えてませんが、実は窓の外には、都会のど真ん中にあるとは思えないほど立派な日本庭園が広がっています。ちなみに、この休憩スペースのそばにある茶室では、茶道界の各流派を代表する顔ぶれが席主を務める茶席が、連日行なわれるそうですよ。

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さらに上の3階4階へと進んでいくと、日本画・洋画といった絵画から、陶磁器、彫刻、仏教美術などなど、様々なジャンルの美術品を扱うブースがズラリ。ここまで多種多様なアート作品を、一気に見ることができる機会というのも、なかなかないですよね。

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そんな数ある出品物のなかでも、今回もっとも高価な作品ではないかと噂されているのが、「繭山龍泉堂(ブース19)」にある『五彩龍文尊式瓶』。こちらは中国の古美術なんですが、そのお値段は、、、プロ野球の年俸くらいにもなるとのこと。いやはや、とんでもない世界です。

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