諦めるなかれ。年金を25年納めなくても貰える「カラ期間」とは

 

ア.昭和61年3月以前の、厚生年金や共済組合加入者(被用者年金被保険者という)の配偶者(専業主婦とか専業主夫)で、国民年金に任意で加入してなかった期間

もうこれは一番代表的なやつです。ただ、国民年金ができた昭和36年4月以降昭和61年3月までの20歳以上60歳未満の期間で、被用者年金被保険者の配偶者だった期間。

なお、平成26年4月1日からは、国民年金に任意で加入してたけど未納にしちゃってた所もカラ期間扱いになりました。

イ.平成3年3月以前の学生だった期間

20歳以上の学生が国民年金の強制加入になったのは平成3年4月からですが、それまでは国民年金に加入してもしなくてもOKでした。つまり任意加入。だから、平成3年3月以前に学生だった期間もカラ期間になります。

ただ、気を付けたいのは昼間学生だった期間のみという事。夜間定時制通信制は除かれていて国民年金には強制加入でした。あと、専門学校だった方も気を付けたいですね。専門学校は元々国民年金に強制加入でしたが、昭和61年4月から任意加入という事になったので、この間任意加入しなかったならカラ期間

ウ.脱退手当金を受けた期間

この脱退手当金というのは、厚生年金に加入はしたけど、短期間で退職してしまったような人に今まで納めた保険料の一定額を返して年金に加入しなかったものと扱う制度です。今は脱退手当金受けれるのはごく一部の人ですね。

脱退手当金支給要件(日本年金機構)

にしても、昭和61年4月になるまでの厚生年金は原則として20年以上の厚生年金期間がないと、老齢による厚生年金を貰えなかったんです。今は1ヶ月でもあれば厚生年金に結びつきますが。

だから昔は寿退職とかすると、もうその後厚生年金に加入して20年以上なんて、満たす可能性はほとんどないだろうと考えられていた時代なのでこうやって手当金を支給したりしていました。

この脱退手当金の支給の元となった厚生年金加入期間もカラ期間となります。ただし、昭和36年4月1日以降の期間。ア.やイ.と違って20歳前からの期間でも構わない

まあ、脱退手当金はそこまで高い金額でもないし、貰ったのは覚えてない! という人がほとんどですが、年金事務所に聞けば記録としては残っている部分ではあります。

ちなみに、昭和61年4月以降に脱退手当金を受けてるとカラ期間にはなりません

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