結局、日本はドゥテルテ大統領と米国のどちらを大切にすべきか?

 

アメリカは、反独裁???

「アメリカは自由と民主主義を重んじる国で、反独裁だ!」と言われます。確かに、アメリカは、イラクの独裁者フセイン、リビアの独裁者カダフィを殺しました。今も、シリアの独裁者アサド政権を崩壊させるために、「反アサド派」への支援をつづけている。

しかし、アメリカがいつも「反独裁」かというとそんなことはありません。既述のように、アメリカは、超独裁者であるスターリンや毛沢東と結託していた。

今も、アメリカの「ダブルスタンダードは変わっていません。例えばアメリカは、「イランは独裁だからダメだ!」といいます。一方で、絶対君主制の独裁国家サウジアラビアを保護している。結局アメリカにとっては、「独裁か? 民主主義か?」より、「親米か?反米か?のほうが重要なのです。

さらに「アメリカの戦略に合致するかしないか?も大事。そういう意味で、「戦略的重要国家」フィリピンのドゥテルテ大統領を遠ざけるオバマさんの「潔癖」な言動は、「アメリカの国益を損なっている」と言えるでしょう。(もちろん、「オバマは売春婦の子」というドゥテルテさんに問題があることは、言うまでもありませんが。ちなみに、先日来日し安倍総理に会った大戦略家ルトワックさんは、BSフジの番組で、オバマのフィリピン政策を批判していました)。

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