稼いでも稼いでも幸せにならないのなら、稼ぐことを放棄して、別な方向から幸せを手にする方策を考えてみるんです。おカネにフォーカスしている時って、おカネを稼ぐことが優先順位の一番で、実はそれ以外のことは全部放棄しちゃってるんですよ。家族との付き合いも、休暇も、あなたのこころの平安も、身体の健康も、ワクワクする好奇心も、次のステップアップのための投資も、そういうのを全部抛って、ひたすら目の前に落ちているおカネを拾うことに没頭しているんですね。
おカネって目の前に落ちていたら拾いたくなりますよね。裸ゼニが足下に落ちていたら、拾わずに通り過ぎることって出来ませんよね。最初は一枚、二枚のつもりだったのに、いつの間にか気付いたら3年もそこでおカネ拾いを続けていた、ってことになるんです。で、ふと周りを見たらあなたの大事なものがあなたの周りからいなくなっている、ってことになるんですよ。
そうなる前に、あなたを幸せにしてくれるおカネじゃ無い何かを見つけなきゃならないんです。
一番良いのは、「たとえ無一文になっても、これさえあれば幸せを感じられるよ」というものを見つけることです。これが見つかった瞬間に、あなたは人類が作ったおカネという軛(くびき)から解放されるのです。だって人間って無意識で、おカネが最も価値あるものだって思っちゃってますから。だからここから離脱出来るのって難しいことですし、出来たらスゴいことなんですよ。
そして実は、真の豊かさって、ここから始まるんです。
おカネとは別の価値基準を持つのって、大きな病気でもしないとフツーは出来ないんですよ。病気もせずに、仕事もチャンとやりながら、「オレにとってはカネじゃなくて○○なんだよね、大事なのは」って言い切れるのであれば、その人は人生の幸せをほぼ掌中にしたと言えるでしょう。
それが何なのかは、その人の価値観によってまちまちで、どうあるべきだという話じゃ無いんですよ。だからこそ、ここは自由度が高いエリアだからこそ、そろそろ真剣に考えてもらいたいと思うんですよ。
特に40歳を超えて人生の折り返し地点を過ぎた人にはね。
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著者/佐藤しょ~おん
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