ところで、頭の「たんこぶ」って中身はどうなっているのか?

2016.11.11
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by gyouza(まぐまぐ編集部)
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頭やおでこを強くぶつけたときにできる「たんこぶ」。

このたんこぶの中身、どうなっているのか考えてみたことはありますでしょうか?

ぽっこりと膨らんでいて触れると痛みを感じる「たんこぶ」、みなさんも今までに一度はできたことがあると思います。

なぜたんこぶができると、膨らみができるのでしょうか? 詳しく見ていきましょう。

どうしてたんこぶはできるの?

たんこぶは、いわば内出血です。

破れた血管から流れ出て、血液がたまってできたふくらみを「たんこぶ」と呼び、漢字では「頭出腫」と書きます。

漢字をみてもわかるように、通常たんこぶは頭やおでこなどの頭部にしかできません。

身体のどこかをぶつけた場合は、皮膚の下に傷ができます。そしてその傷から内出血をし、痣(あざ)ができることが多いでしょう。

しかし頭は脳を守るために硬い骨で覆われています。

またほかの部分と比べて筋肉や脂肪が少なく、毛細血管が集まっています。そのため皮膚の下に傷ができた場合、出血量が多く血液の逃げ場がなくなり、たんこぶとなるのです。

ゆえに、同じ衝撃でも身体であれば「痣」、頭であれば「たんこぶ」になります。

たんこぶの中身は?

それでは、たんこぶの中はどうなっているのでしょうか?

上述したように、たんこぶは、皮膚の下で出血した血液の行き場がなくなることが原因でできます。

つまり、たんこぶの中身の正体は、行き場をなくした血液やリンパ液です。

膨れ上がったたんこぶは、時間とともにだんだん小さくなり、やがてなくなります。

たんこぶの中身であった「血液」や「リンパ液」はどこに消えるのかというと、血管の吸収作用が働き、もう一度血管に吸収されます。

とはいえ、あまりにも強く頭をぶつけ、血液が大量に流れ出てしまうと、血液を吸収する作用が間に合わず、血液が固まってしまうことがあります。

脳に障害が残ってしまう恐れもあるので、病院を受診しましょう。病院では、たんこぶを切って血を抜いたり、注射器で吸い取ったりするなどの処置が施されます。

「たんこぶができれば大丈夫」はウソ?

よく、頭をぶつけたあとにたんこぶができたかを確かめ、たんこぶができていれば「脳が損傷していないから大丈夫」と判断する人がいます。

しかしこれは間違いです。

「脳の損傷」と「たんこぶ」は無関係なので、たんこぶができても脳にもダメージを受けている可能性があります。

特に次の症状がある場合は、すぐに病院を受診しましょう。

・吐き気がする
・頭痛がある
・傷や出血がない

たんこぶができた場合は、とにかく「冷やすこと」が大切です。

濡れたタオルや氷枕などで押さえつけるようにして冷やしましょう。そして、可能であれば6時間は安静にし、入浴や激しい運動は避けたほうが安心です。

ほとんどのたんこぶは、長くても1か月もすれば治ります。

 

執筆:Mocosuku編集部
監修:坂本 忍(医師・公認スポーツドクター・日本オリンピック委員会強化スタッフ)

image by: Shutterstock

 

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記事提供:Mocosuku(もこすく)

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