居酒屋のランチとコムデギャルソン。売れる仕組みの意外な共通点

 

顧客のことを常に考えるとビジネスはうまくいく

コムデギャルソン

さて今一度先ほどの図を改めて眺めてみましょう。左右の客数・客単価もよくよく理解すると良いでしょう。下に行けば行くほど客数は多くなり、上に行けば行くほど客単価は高くなります。

この構造を理解すると「美容院」などはかなり勿体無い商売の仕方をしていると思います。客層も客数も限定されているけれど成長構造を大して備えていないのが美容院ではないでしょうか。(もちろん例外もありますけれど)

もう3年も4年も通っているけれど客単価が変わらずいつも同じように「カット料金」を支払っている人は多いと思います。が、これを洋服屋さんで例えたらどうでしょうか。何度言っても毎度同じカットソーをオススメされているのと同じじゃありませんか。もちろん髪は伸びていくもので必要時期に整えなければならないサイクルが存在しますから、装飾という贅沢品としての洋服と比べるのはフェアじゃないかもしれません。しかしながら毎度毎度通って、そのお店に対して信頼が生まれていて「ファン」となっているにもかかわらず「同じ数千円のカットソーしか提示できない」というのは私の販売員としての経験からすればその方に「失礼」だと思います。

もっと踏み込んでより高い満足度を顧客に提示すべきなのです。LTVがとても面白いなと思うのはビジネス的な意味でも顧客満足度的な意味でも同じ構造で説明がつくというところです。ハートマーク柄のTシャツを手にいれてコムデギャルソンのことがどんどん好きになっているのに、いつまで通ってもハートマークのシリーズしか提示されないのであれば他のブランドに逃げてしまうでしょう?その顧客さんは「もっとオシャレなコムデギャルソン」を提案された方がずっとずっと嬉しいのです。先週のドラッカーの話通り「事業は顧客から創造される」のですから顧客の満足度を高めるために事業を整えるべきです。「うちは6000円のカットソーしか作らないから」というのはあまりにも傲慢なのです。順をおって、顧客の成長に合わせて、関心度に合わせて、満足度を高めるように、バックエンド品をお勧めすることがビジネス的にも顧客満足的にも正しいのです。

さらにユニクロの仕組みなどを分析した記事の全文は、記事ご購入の上お楽しみください

 

 

p-140x150 『【最も早くオシャレになる方法】現役メンズバイヤーが伝える洋服の着こなし&コーディネート診断』
著者/KnowerMag MB
現役メンズファッションバイヤーであり、月間100万PV以上を誇る人気サイトKnowerMag運営者。読んで実践すれば必ずオシャレになれるメルマガは読者急増中!
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