1本の傘を3万円でも買いたいと思わせる、福井県発の傘メーカーの戦術

 

◆戦略分析

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■戦場・競合

  • 戦場(顧客視点での自社の事業領域):高級傘
  • 競合(お客様の選択肢):皇室御用達の前原光榮商店、英国王室御用達のスウェイン・アドニー・ブリッグなど
  • 状況:日本の傘業界は低迷しているようです。

■強み

1.いつも乾いた状態で持ち歩ける

  • 雨に当たりながらでも水滴を弾いてくれる撥水力
  • ひとふりでほぼ乾いた状態を維持
    →濡れた傘を電車や店舗内に持ち込まずに済む

2.持ちやすい持ち手

  • 手の不自由な方や高齢者など、握力が弱い方でも持ちやすい、落としにくい設計

 ★上記の強みを支えるコア・コンピタンス

お客様の都合が第一の文化

  • 生地メーカーと共同で開発した高密度ポリエステル素材(撥水する生地)と着物地を織る職人の技術
    →「雨が降った時、電車内や車内などで、傘の水滴で服や靴が濡れて困る」という顧客の声に応える形で、数百の試作品作りを重ねた末に開発に成功
  • お客様傘カルテ
    →修理を必要とした時に的確に対応するため

上記のような文化や独自の素材、技術があるからこそ、強みを実現できているといえます。

■顧客ターゲット

  • 雨の水滴で濡れたくない、濡らしたくない方
  • 手の不自由な方、高齢者
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