だからスタバは強い。従業員の意識の高さが現れる「QCサークル」

 

顧客の声を店内に掲出するのか店員に聞いたところ、「店内には掲出しません。スタッフの間で共有するために感想をいただいているだけです」と言われました。販促として利用するのではなく、ただ単に顧客の感想が聞きたいという想いから、顧客から感想を聴取しているのです。

もしかしたら全社的な方針なのかもしれません。ただ、店員さんの言葉からは、その店の従業員が自発的に行っているように感じ取れました。従業員が主体的に顧客の感想を吸い上げようとしているという、他の店ではなかなか見られない、従業員の意識の高さを感じ取ることができました。

さすが、スターバックスだと思いました。従業員の意識が高く主体的に行動できています。職場に「QCサークル」ができています。QCサークルとは、職場内で自発的に品質管理活動を行う小グループのことです。

自発的に」というのがポイントです。上層部から言われて行動するのではなく、現場の従業員が自発的に、店のあらゆる品質を高めていこうとする取り組みです。QCサークルができている店は強いといえます。

あなたの店にQCサークルはできているでしょうか。全従業員が「店を良くしたい」と思っているかが問われるのです。

image by: Sorbis / Shutterstock.com

 

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著者/佐藤昌司
東京MXテレビ『バラいろダンディ』に出演、東洋経済オンライン『マクドナルドができていない「基本中の基本」』を寄稿、テレビ東京『たけしのニッポンのミカタ!スペシャル「並ぶ場所にはワケがある!行列からニッポンが見えるSP」』を監修した、店舗経営コンサルタント・佐藤昌司が発行するメルマガです。店舗経営や商売、ビジネスなどに役立つ情報を配信しています。
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