ペットボトルの分別はやめよう。武田教授が暴露するリサイクル事情

 

リサイクルで巨利を得る人のために、なぜ我々はお金を払い続けるのか

プラスチックのリサイクルについて補足的なことを2、3整理しておきます。

まず第一に「ペットボトルのリサイクル」ですが、二つの理由で無意味です。一つは学問的なことですが、「資源」というものは「物質としての価値劣化や分散によって生じる価値の低下より大きくなければなりません。たとえば「石油は大切だ」と言っても、それは「まとまって存在し、綺麗な状態にあるもの」に限定され、「東京湾の海面に薄く浮いている汚い石油」は利用できません。「価値から価値の低下を引き算したものがプラスでなければ物質(石油なら石油)であっても資源(石油のうち、現実に利用できる石油)とは言えないのです。

ペットボトルはあまりに軽い(資源の使用量が少ない)のに、広く日本中の家庭や個人の手元にあります。そうすると「ペットボトルの資源の価値」は「あまりに広く分散していることによる価値の低下」により低いので、分別回収するとかえって資源を余計に使う」ということになります。

この計算は学問的ですが、現実に計算してみると、「使い捨て」するのに対して「分別・リサイクル」すると理論値で3.5倍以上実測値で7倍以上の資源を使っています

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