年末年始に子供へ与えたい。自分を取り戻す、ゆっくりとした時間

 

ベネッセ教育総合研究所が2013年に実施した「子どもの生活時間の実態と時間に関する意識」調査では、小学生の74.2%、中学生の85.1%が、「もっとゆっくりすごしたい」と回答している。

学校が終われば、塾や部活動に追われ、休日もままならない。わずかな隙間時間はスマホやゲームに費やされ、ぼんやりとしていると、親に「勉強したの?」と声をかけられる。

何かに追い立てられ、自分自身のペースでのんびりと過ごすことのできない子供達。自分自身を受容できない子供達は、他の子供を受容することはできない。過度の受験競争がいじめを助長するという意見は今までもあった。しかし、それは一面的なように思える。むしろ自分自身を受容できない子供時代の過ごし方が、いじめに拍車をかけているように思われる。

ゆっくりとした時間は、自分自身を取り戻す力を持っている。いじめなんかしない自分、いじめの傷から立ち直る自分。自分自身を取り戻すには、時間にしかできないこともある。

さあ、もうすぐ冬休みや正月が待っている。子供には、何もしないという贅沢を教えてみてはどうだろうか? よく縮むバネは、よく伸びるのだから。

担当  守矢光児

image by: Shutterstock
 
 
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