ある調査によると、信じられない数の小中学生が「もっとゆっくりしたい」という思いを抱いているのだとか。それだけ追い詰められているという証左ですが、皆さんはお子さんを追い立てるような言動、していませんか? 無料メルマガ『いじめから子供を守ろう!ネットワーク』では、年末年始の子供との接し方についての興味深い提案が記されています。
のんびりとした時間を
中学校国語の教科書に一風変わったエッセイがある。映画『地球交響曲』で知られる龍村仁監督の「ガイアの知性」だ。その中で龍村さんは、地球全体が一つの生命体であるというガイア理論に言及しつつ、この地球には2つの知性が存在するのではないかと論じている。
1つは人類が高度に進化させてきた「攻撃的な知性」であり、もう1つは、イルカや鯨、象が持つ「受容的な知性」である。
受容的な知性とは自然をコントロールしようとするのではなく、繊細に理解し適応して生きるための知性だ。これらの動物は人が考える以上に高度な精神活動を行っており、深く関わる人たちは畏敬の念さえ抱いているという。
龍村さんは、人類は鯨や象の知性に学び、真のガイアの知性へと進化すべきだと訴える。
さて、現代の子供達には、受容的な知性を身に着ける場所はあるのであろうか。もちろん、学業やスポーツ等における子供の努力や切磋琢磨を否定するつもりはない。ただ、かつての子供は、放課後何もせず、ぼおっとして過ごす時間があったのではないだろうか。ちなみに龍村さんの趣味は、5歳の頃から日向ぼっこだそうである。
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