ええっと、こう見えて「絵」なんです。リアルを追求する5人の芸術家

2017.01.26
 

氷、波、曇など刻々と変わる色と姿の一瞬を切り取る / Zaria Forman 

グリーンランドを描いた作品『Greenland no. 71』

Zaria Forman 

グリーランドの雄大な氷河と寒々しい水面。見るものの心を魅了するこの作品を手掛けるのはZaria Formanさん。

『Greenland #69』

「旅先では、途方もない数の写真を撮るんです。スタジオに戻ると、大きなスケールの合成したものを創り出すために、写真と自分が体験した記憶で描くんです」と話すZariaさん。絵を描くことは、Zariaさんにとって瞑想の一形態であり、精神が安らぐもの。

「描いているときは、水や氷など、何を描いているのかを認知していません。それらのディティールを描いていると、迷った状態になり、時間がたっていることにも気づかないことがあります」。

『Whale Bay, Antarctica No.1』

『Risting Glacier, Antarctica』

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フォトリアリスティックな絵を書いているつもりはなく、むしろ自分が見て感じたそのものを表現するように努めています。私の個人的なエモーショナルと経験が作品には反映されています。私の作品をリアリスティックに見えて欲しいですし、見る人が実際にみることがないかもしれない風景から何かつながりを感じて欲しいと思っています」と話します。

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氷河や空などを始めとしたダイナミックな絵を描くZariaさん。

「私はたまに”水”や”空”を新たに作り直したり、氷河の形状を一部変えたり、バランスのとれた構図を作り出すためにいくつかの異なる画像を組み合わせたりします。しかし、9割の時間は私が見たそのままのシーンを描くことに費やしているんです。なぜなら、その時見たままの大自然の景観に忠実でありたいからです」。

「パステル画は私の作品の裏にあるメッセージを最高の形で伝えてくれるんです。それに見た人が、『これ絵じゃないの!?』というリアクションをみるのが好きですね」。

Zeriaさんの作業風景はこちらの動画をチェックしてみてください!

 

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Zaria Forman
1982年生まれ・米ニューヨーク州ブルクッリン在住。『ナショナル・ジオグラフィック』、『スミソニアン・マガジン』、『ウォールストリート・ジャーナル』など多数の雑誌で特集される。
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