偽善者こそ環境に関心があり、子供を騙している
現実を無視して「リサイクルは良いことだ」と思うところに錯覚があります。
そして、石油はたっぷりとあるし、木材や紙は太陽の光で育つ樹木を原料にしますから、大いに利用するべきで、使い終わってゴミになったら、家庭の焼却炉とか、近くの市営の焼却施設で焼いてしまうのが、効率も良く、衛生的で、豊かな生活ができます。
私たちは何のために人生を送っているのでしょう。自然が恵んでくれるものの範囲で、自然を破壊しない限度で、自分の目的にそった人生、幸福な生活を目指すものであって、「我慢する生活」をわざとする必要がないのは言うまでもありません。
たとえば、石油が十分にあるのに、節約して洋服のお古を切り取ってタオルにして使うより、綺麗で吸湿性があり、肌にも快適なタオルを使うのが「人間にも自然にも良いこと」と思います。
またせっかく日本には土地の3分の2もの森林があり、太陽の光の恵みで毎日、大量の樹木が育っていて、それから紙ができるのに、わざわざ石油を使って紙をリサイクルしたり、紙の裏を丁寧に使ったりする必要もないのです。「もったいない」というのは本当に自然を破壊したりするから「正しい」ことになるので、「もったいない」ということ自体が「正しい」のではありません。
とかく、知識人(インテリ)は口だけでなんとなく正しいことを言いますが、現実は、高給取りで贅沢をしているものです。厳しい言い方をすれば著者は「環境に関心のある人の多くが偽善者で、子供を騙している」と感じます。リサイクルという社会運動がもたらした「偽善、他人に犠牲を強いる、環境破壊」は誠実で礼儀正しく、他人を尊重するという日本文化を大きく破壊してきました。できるだけ早くリサイクルを止め、もしリサイクルできるようなものをドンドン捨てたいのなら、かつてのようにビジネスになるものだけ自由意志で回収したら良いのです。そうすれば分別の手間、有料ゴミ袋が無くなるとともに、地方税も安くなります。
そろそろ夢から覚めて、正直な生活に戻るときです。
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