京都・寺町通りのナゾ。なぜ秀吉は、京の東部に寺を並べたのか?

 

今出川通を過ぎると寺町通沿いには多くの寺が林立しています。特に東側にはいくつもの寺院が隣り合って並んでいる場所もあります。中でも注目したいのが阿弥陀寺です。ここには織田信長の墓があります。阿弥陀寺は信長の他に、側近の森蘭丸などの遺骨を清玉(せいぎょく)和尚が阿弥陀寺に持ち帰り、弔ったとされています。信長の墓は大徳寺の総見院にもありますが、ここは秀吉が信長の菩提を弔うために建立した寺院です。

四条通から御池通まで、御池通から丸太町通までは色々なお店などもあり商業的な通りでもあります。丸太町通から今出川通まで、今出川通から北大路通(紫明通)までは文化的、歴史的であり、北に行くほど住宅地といった感じです。

私などは観光客と住民の間のような過ごし方をするので一つの通りを時間をかけてゆっくり歩いたりしています。観光寺院にはない落ち着いた雰囲気や静かな佇まいに穏やかな時の流れを感じることが出来ます。観光に出かけて時間が余ったりしたときには是非そのような散策をしてみることをお勧めします。

なかなか京都に行けない時などはネットで地図を見ながら散策している時もあります。是非、皆さんも地図を片手に京都の道を碁盤の目に沿って散策してみて下さい。沢山の発見があり、時間がいくらあっても飽きないですよ。

いかがでしたか? 京都は日本人の知識と教養の宝庫です。これからもそのほんの一部でも皆さまにお伝え出来ればと思っています。

 
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【著者】 英学(はなぶさ がく) 【発行周期】 ほぼ週刊

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