子どもが「気持ちの準備が整う」ために必要な時間を具体的に言えば、それは15分だったり、1週間だったり、1か月だったり、まちまちです。私の知っているある例では、はじめ数年間にわたって自分から口を利かなかったケースもあります(その子はある時「気持ちの準備が整った」ようで、他の子と同じように話すようになりました。口を利かなかった頃も、話をするようになった今も、同じようにはつらつとした活発な子です)。
- 周りに打ち解けない→社会性・協調性に問題があるのでは?
- 話しかけてもしっかり返事をしない→言葉の発達に遅れが?…etc.
今の世の中は、子どもにとって当たり前の手順でもあり、必要な時間でもある「様子見」の時期さえも、イチイチ問題視させられてしまいそうな余計な情報が多いことを、私は心配しています。そんな風潮に流されて子どもを追い詰めることのではなく、その反対に、子どもを信じる気持ちを核に強く持って、あらゆる雑音から子どもを守る姿勢でいてくださいね。
- 「子どもは子どもで、自分のペースで馴染んでいける」と信じきる。
- 自分自身が前向きで誠実な姿勢で新しい環境に入って行くことに集中する。
そんな親の背中を、子どもたちに見せてあげていただければ、私もうれしいです。
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