映画野郎が「ここ10年の名作映画で打線組んでみた」異論は認める

 

原口:あと、映画野郎ベストテンの2位以下でも『キングスマン』、『第9地区』、『ピラニア3D』あたりも上に匹敵するかなりインパクトのある内容だったかと。どうでしょ。

小川:この辺りは2番とか7番、8番あたりかな。

KANTO:野球の打順で言うと、4番がトップという事ですよね? それ以外の順序が全く分かりませんが。誰か分かりやすく教えて!

原口:そこらへんは野球の打者のイメージでいいと思うんだけど……小川さん詳しく説明を。

小川4番は人気・実力文句なしな作品、今回で言うなら『シン・ゴジラ』、『マッドマックス~』、2番はインパクトよりも技ありって感じの作品になるかな。本来のイメージでプロ野球選手で言うなら元阪神の和田とか元ロッテの西村みたいなね。今挙げたので言えばまあインパクトもあるけど『第9地区』なんかは技ありって感じじゃないですか。プロ野球のバッターで言えば攻撃的な2番打者で、そこは和田、西村よりも二岡(元巨人、日本ハム)なんかのイメージかな。7番はクリーンアップは無理だけど人気もインパクトも映画の質もそこそこな映画。プロ野球の選手でイメージするなら元巨人、横浜の駒田みたいなね。さっき挙げたので言えば『キングスマン』かな。他に候補がありそうだけど。8番は意外性のポジション、というかだいたいキャッチャーだけどね。そこならインパクトの一点が光る『ピラニア3D』なんかはピッタリかな。打率2割3部だけどホームランが15本とか20本なんか驚異の下位打線みたいじゃん。元巨人の山倉みたいな。

原口:山倉とか例えが昭和で古いなー、後半は巨人の選手ばっかじゃん!

KANTO:分かったり分かんなかったり。僕からは意見出せそうもないです。

小川:恐怖の8番打者というと元横浜、中日の谷繁や元阪神の矢野よりも、なんとなく山倉……古い上に巨人というね。ま、ボクは本当は阪神ファンですけどね。

原口:でもまあ野球好きだったらこの感じ、わかるよね、というところで。以上の作品はまずベンチ入りで。あと追加の候補作として、客観性もありつつ、個人的にはコメディ代表で2008年の『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』、あとジャンル映画のリバイバル的な好企画『グラインドハウス』、そしてそのスピンオフながら2010年の『マチェーテ』もメチャクチャ面白かったんで映画野郎読者にはおススメしたいです。あとミニシアター系では画期的な見せ方で驚かせたPOV・SFの『クロニクル』、N・W・レフン監督の『ドライヴ』も見てほしい、いい映画なんだけども、さすがに上のラインナップに割って入るには弱いか。

小川:『ホットファズ』、懐かしいですね。これならタイムリーを打つ3番辺りでもいいかな。

KANTO:『ホットファズ』はマストアイテムに推したいですね。個人的には今年2月公開の『ナイス・ガイズ!』以前のバディアクション映画でずっと1位だったので。

原口:うん、じゃ『ホットファズ』もベンチ入りお願いします。あと日本映画では、映画野郎ベストテン1位になっている11年の『婚前特急』、12年の『アウトレイジ ビヨンド』も好きなんだけど、この並びだとちょっと弱いかな……もう日本映画は『シン・ゴジラ』だけでいいかなって気も。

小川:『婚前特急』、ボクも好きだけど、ちょっとな~。代打の切り札みたいな感じかな。『アウトレイジ ビヨンド』はギリギリ9番とかで入れたい。9番のイメージは本当はインパクトより映画の質なんだけどね。確実に1番につなぐみたいな。今シカゴカブスにいる川崎宗則みたいなね。

原口:そうね、質的に世界に認知されている北野映画ということで、『アウトレイジ ビヨンド』も一応ベンチ入りさせますか。

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