WBC小久保監督が守り続けてきた王貞治氏の「教え」とその人間力

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国の威信を賭け、大熱戦が繰り広げられているワールド・ベースボール・クラシック。我らが侍ジャパンの指揮を執るのは小久保裕紀監督ですが、小久保氏が王貞治氏の薫陶を受けたのはよく知られる話です。無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、小久保監督が忠実に守り続けたという「王貞治氏からの教え」が紹介されています。

小久保監督と王監督

WBC日本代表監督の小久保裕紀さん。試合後、王貞治さんと勝利の喜びを分かち合う様子が感動的でした。

ここでは小久保さんが慕ってやまない王さんの教えやエピソードを紹介します。

王監督との出会い

僕がプロで成功した一番の要因は王監督との出会いだと思っています。

亡くなられた根本陸夫監督の後を引き継いでダイエーの監督に就任されたのは、僕がプロ2年目の時でした。その出会いからトータルで15年、王監督の下でプレーさせてもらったんですけど、僕はその教えを忠実に守ることを心掛けてきました

王監督からは例えば「楽をするな」って教わったんですよ。「練習の時に楽をするな。練習の時に苦しめ」と。

練習は普通センター返しが基本と言われていて大方の選手はそうしているわけですけど、僕の場合は王監督から「ボールを遠くに飛ばせ。それにはバットを振った時、背中がバキバキと鳴るくらい体を120%使え」と言われました。

皆、練習の時は適当にやって、試合で100%の力を発揮しようとするのですが、これは間違いだということがいまはよく分かります。

王監督のことでは強く印象に残っていることがあります。怒ったファンからバスに卵をぶつけられたことがありました。忘れもしません、96年5月の日生球場での公式戦最終日です。

負けが続いていて、怒ったファンの方がたくさんの生卵を僕たちのバスに投げつけられたんです。

卵が飛び散って外の景色が見えないくらいだったのですが、そんな時でも王監督はどっしり構えて絶対に動じられなかった。後ろをついていく人間としてリーダーがここまで頼もしく思えたことはなかったですね。

image by: Alan C. Heison / Shutterstock.com

 

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【著者】 致知出版社 【発行周期】 日刊

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