高橋ヨシキ・インタビュー2「ボクが悪魔主義者になった理由」

 

——高橋さんはメルマガを通じて、そういうサタニズムの教えについて、布教とまではいかないですけど、ちょっとは伝えたいといった思いはあるんでしょうか?

高橋:それは少しありますね。ぼくは「例外なしに宗教はすべてくだらない」と思っていますが、そういう考えを少しでもお伝えできたらという気持ちはあります。これは個人的に気をつけていることなんですが、たとえばぼくは「敬虔な」という言葉を使わないようにしています。それは絶対「狂信的な」といいます。理屈に合わない、おかしなことを一生懸命理性をねじ伏せて信じている人間は狂信的と呼ぶしかないからです。

宗教はこれまで人類の進歩の足をさんざん引っ張ってきたので、そのせいで1000年か、ことによるともっと長い年月を無駄にさせられた、という気持ちもあります。歴史に「もし」はありませんが、もし宗教が存在せず、宗教のために浪費した時間と労力を自然科学の分野に投入できていたら……今頃は恒星間旅行だって夢ではなかったかもしれません。

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あと宗教はなぜかアンタッチャブルなものだ、ということになっているのもどうかと思います。なぜ宗教法人は税金を払わなくていいのかまったく理解できないです(注:チャーチ・オブ・サタンは宗教法人ではないのでちゃんと税金を収めているそうです)。そしてなぜ宗教者と呼ばれる人たちは、無条件に人生の専門家みたいな顔をしていられるのだろうかとか、そういうことはよく考えます。教会や修道院や寺でくすぶってた人たちの意見が傾聴に値するとはとても思えませんが、世間的には坊さんや神父の説教は何かしらの価値を持つかのように思われている。不思議ですよね。

何より、宗教が原因で起こる争いごとや戦争、というものがなくなったらどんなにいいことか、早くそういう時代になってほしいとは強く思います。ありもしないもののために殺し合うなどということはあってはならないことだと思う。そして実際、非常にゆっくりとではありますが、世界はそういう方向に向かっていると思います。

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