日本のタクシー業界は「白タク解禁」で駆逐されてしまうのか?

 

Googleがタクシーの概念を根底から覆す可能性も

さらに業界を大きく変え、将来的な脅威となりそうなのが、Google

Googleはネット検索からビジネスをスタートさせますが、今では様々な事業にまで手を広げています。

その中でも特に力を入れている事業の一つが自動運転技術

もし、この自動運転技術が実用化されればGoogleは無人でタクシーを走らせることが可能になります。

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出典:国土交通省「タクシー事業の現状について」

国土交通省の調査によれば、タクシーのコスト構造は人件費が7割ということなので、タクシービジネスの大半を占める人件費をゼロにすれば劇的な経費削減が実現できます。

そのうえ、Googleは傘下のYouTubeを活用して車内で広告を流せば、企業から得る広告代で運賃を賄うというビジネスモデルも十分可能であり、もしタクシーの無料化が実現されれば、その衝撃は配車アプリの比ではないことは想像に難くありません。

現状、日本のタクシー業界にとってはまだ対岸の火事で済まされるかもしれませんが、近い将来確実に日本市場にもこのような新たなビジネスモデルが大きな影響を与えることになるのは間違いないでしょう。

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