会社員が空き家を民泊施設に。夢の不労所得は実現するのか?

 

永江一石さんの回答

Q1とQ2は類似のご質問なのでまとめて回答しますね。まず第一に、いま全国的に空き家が増えているため、Q2の方のように民泊ビジネスに興味を持つ方って多いんです。ただAirbnbについては、以前ブログに書いた通り元々物件を所有されていたり、地方の民宿やペンションを経営しているオーナーさんなどは良いと思いますが、新しくローンを組んで始めて成功するかというと疑問ですね。余ってる物件の利用なら良いが、1から作るとなるとリスクでかすぎです。

というのも、こういった民泊ビジネスが盛んなのって、現在のように訪日外国人観光客が増加している前提の話ですよね。けれども、先日ブログにも書きましたが、今からわずか8年後の2025年には人口の3割を高齢者が占め、労働&消費者人口の減少、税収の減少、貧富の差の拡大等、非常に厳しい時代がやってきます。

当然、労働人口が減ると飲食業等でサービスの質も低下しますし、治安も悪化するでしょう。果してそんな国に今と同程度の観光客が見込めるでしょうか
以前ブログに「中国の爆買いバブルに踊らされたデパート業界」について書きましたが、民泊ビジネスもその二の舞いになる危険性がないとは言えないのです。このときに何十年ものローンが残っていたら爆死です。

では不動産関係で可能性があるものは何かというと、以前も回答しましたが「都心部の単身者用1R~1LDKのマンション」ですね。それも渋谷区や港区など月十数万円の不動産投資なら、外資系勤務など比較的高所得層のビジネスマンをターゲットに賃貸の需要は十分にあると思います。ただもう物件がない。

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