キッチンオリジンの店舗数は急速に拡大しています。2015年2月末時点では77店でしたが、2016年2月末では160店、2017年2月末では223店になっています。2017年2月末の総店舗数は551店なので3分の1以上をキッチンオリジンで占めている状況です。今後も拡大は続くでしょう。
一方、キッチンオリジンでつくった弁当をイオン系のドラッグストアで販売する動きもあります。2017年2月5日付日本経済新聞は「ウエルシアが専用配送車を用意し、オリジンが手掛ける『キッチンオリジン』でつくった弁当を2時間以内に『ウエルシア薬局』と『ハックドラッグ』に届ける」「1年以内に最大200店に広げる計画」と報じています。これは、オリジン東秀の商品力とイオングループの流通網を掛け合わせた施策と言えるでしょう。グループ企業ならではといえます。
オリジン東秀は他に、外食と中食を融合させた新業態店「Origin」の1号店を2016年9月に大阪府茨城市に開店しています。Originは弁当や惣菜に加え、朝食メニューや定食などが充実しています。朝6~10時には、ご飯・しじみ汁・生卵がセットになった「朝定食」を税込150円で提供しています。イートインの席数が多いのも特徴的です。Originの2017年2月末時点の店舗数は9店となっています。
オリジン東秀は近年、守りの姿勢を改め攻めの姿勢を強めています。そしておそらく、オリジン弁当がキッチンオリジンやOriginへ転換が完了するあたりから出店攻勢を仕掛けていくのではないでしょうか。その後、売上高1000億円、店舗数1000店が見えてきそうです。
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『女子大生のハンバーガー店経営物語』
(クリエイションコンサルティング)