吉田:それにしてもサイクリストは検挙されても催促来ないと反則金は支払おうとしないもんなんですか?
Tさん:これも私の経験談ではないですが、やはり自転車で違反をしても本人としては重大な違反をしたという認識がないからなんですね。実際に催促の手紙が届くと慌てて納付する人の方が多いと聞きます。つまり自転車の交通ルールを改正しても特に運転している側は気にしてないってことなんですよ。普段通りに自転車に乗って、歩道通行したり、逆走したり、信号無視なんかは日常茶飯事だったりしますから、結局のところペナルティーをもっと多く与えない限り本人たちは改善しようという気持ちは出てこないと思います。これは私の本音ですけどね。個人的にはドンドン自転車の違反を取り締まりたいですが、うちの所轄ではクルマやバイクの違反を最優先にしてますので、自転車の違反は利益が生まれないとか、そういう考えで優先順位が低いだけな気がします。
吉田:聞けば聞くほど自転車に対しては厳しい取り締まりが必要なのに、甘すぎる警察の対応にもどかしさを感じますね。軽車両だからと不公平すぎます。我々クルマを乗っている身からしたら、同じように取り締まらないとおかしいと思います。じゃあ、自転車で信号無視しても厳重注意で終わったりすることがありますが、これがバイクやクルマだと、厳重注意よりも青色のキップ出して交通違反者扱いで反則金を支払わせるべくキップを切りますよね。それが甘いってことだと思うんです。一応同じ車両ですよ。軽いか重いかの違いです。さらに重たい車両の方は軽い車両よりも多くの税金を国に納めてます。でしたら、不公平なく自転車も積極的に取り締まってくださいよ。恐らく僕なんかよりも、危険に感じる歩行者の方々が特にそう思っているはずですよ。
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