・仰向けに寝て全身の力を抜く。
・ゆったりとしたソファに腰掛けて、全身の力を抜く。
・深呼吸をし、その後もできるだけゆっくり深く呼吸する。
・口角を上げ、目尻を下げる。
これらの行動は、行動と感情が矛盾することになります。怒りの感情と矛盾する肉体の動き、ということになります。
そうなると、心理学者であるレオン・フェスティンガーの「不協和解消理論」が適用されます。私たちは、感情と行動が矛盾すると、気持ちが悪くなって、どちらかをどちらかに揃えて矛盾を解消しようとします。とすれば、ここで、行動を維持できれば、感情がおさまるしかなくなるのではないでしょうか。怒りと反対の行動を取り続けることで、感情がやむなく行動に合わせるしかなくなる、ということです。
また、血糖値が低いグループは、高いグループに比べて3倍、怒りの程度が強いということです。お腹がすいている時にイライラしたり、怒りやすくなる、というのは、よく経験することですね。怒りが生じた場合には、糖質を摂取する、あるいは怒りやすい人は、糖質不足を避ける、ということも有効かもしれません。
このように、ちょっとした工夫で、怒りをコントロールすることも可能だと思いますので、普段、怒りを感じた時に試していただければと思います。
なお、下記の方法も有効です。
「怒りを覚えたら十数えよ。それでも怒りがおさまらなかったら、百まで数えよ。それでもだめなら千まで数えよ。」(トーマス・ジェファーソン)
今回は、ここまでです。
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