吉田:こんなこと言うのも微妙ですが、警察官の自転車での走行でも物申したいことがあります。
Tさん:ええ、どうぞ。
吉田:自転車の歩道走行が禁止されているところや、自転車も道路は左側通行のはずなのに、急いでいるのか逆走している姿を見たことがあるんですね。ああいうのは同僚の警察官は取り締まらないといけないと思うんですよ。まぁ、パトカーや白バイと違って赤色灯やサイレンがないから自転車が緊急車両扱いというわけにはいかないと思うんですけど……交通違反で民間人と同じように扱わないとまずいんじゃないかと?
Tさん:私が交番勤務時代に近隣の住民の方から似たようなクレームが来たことがあります。道路の逆走に関してだったんですけど、警察官になってまだ1年目だったでしょうか。若い巡査が道路の逆走を頻繁にしていたようなんです。
そのクレーム入れてきた方は小学校のPTAで理事を務めている女性でして、「学校の前で自転車の逆走を警察官がされていると、生徒たちにも悪影響が出てしまいますのでやめてほしいんです。警察官は市民の模範になる運転をするべきです!」と結構強い口調で…。私がちょうど交番にいましたので、そのクレーム対応を致しました。
しかし、逆走しているのがどの警察官なのかその段階ではわからず、論より証拠が警察官の仕事でもありますので「大変申し訳ありませんでした。今後そのようなことのないよう努めます」みたいな当たり障りのない対応をしたのが悪かったんでしょうね。「逆走している警察官を調べてくれないのでしたら、こちらでその証拠を用意します!」と、何かのスイッチを入れてしまったのかどうか不明ですが、その方の逆鱗に触れてしまったようで、怒って帰ってしまったんです。それから1週間か10日ぐらいしてからでしょうか、再びその方が交番を訪れたのです。
吉田:おお、不謹慎ながら何かドラマチックな展開に期待してしまいます!(苦笑)
(次回へつづく)
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