イギリスが日本に急接近。日英同盟復活で得られる2つのメリット

 

イギリスは、日本の実質同盟国?

さて、8月末、メイさんが来日しました。この訪日について、産経新聞9月1日は、こう書いています。

安倍晋三首相は日本を訪問したメイ英首相を2日間にわたって破格の扱いで待遇し、メイ氏も安倍首相との個人的関係の強化に努めた。かつての同盟国であり、米国とともに同じ価値観を有する日英が北朝鮮のミサイル問題で立場を共有していくほか、安倍首相としては中国に傾斜していたキャメロン前政権の路線の是正を図るメイ氏との信頼を深める狙いがあった。(原川貴郎)

「破格の扱いで待遇」

「日英が北朝鮮のミサイル問題で立場を共有していく」

「中国に傾斜していたキャメロン前政権の路線の是正を図るメイ氏との信頼を深める」

そうです。どれも大事ですね。

破格の待遇について。

31日午後、首相官邸でメイ氏を招いて開いた国家安全保障会議(NSC)の特別会合。安倍首相は「テリーザ」とファーストネームで呼びかけ、日英の安保協力の必要性を訴えた。メイ氏は「アジアにおいて日本は最大規模のパートナーだ。安全保障で日英間の協力が強化されることを期待する」と応じた。
(同上)

メイさんをNSCに招待した。メイさんは、「アジアにおいて日本は最大規模のパートナーだ。安全保障で日英間の協力が強化されることを期待する」と応じた。

日英首脳会談は、首相官邸ではなく東京・元赤坂の迎賓館で行われた。両首脳は北朝鮮抑止には中国の行動が重要との認識で一致したほか、東・南シナ海やインド洋情勢では、国際法に基づく秩序維持のための連携を確認し、海洋進出を強める中国を牽制(けんせい)した。共同宣言には、今後、英国がアジア太平洋地域に空母を展開する可能性を明記した。
(同上)

大切なポイントが3つあります。

  1. 北朝鮮抑止には、中国の行動が重要
  2. 東、南シナ海、インド洋で、国際法に基づく秩序維持で連携=中国けん制
    これ、ホントに助かりますね。イギリスは、「遠いから関係ない」という態度でも、誰からも非難されない。しかし、関与してくれるというのです。
  3. 英国がアジア太平洋地域に空母を展開する可能性
    これも助かります。アメリカがいて、イギリスもいれば、中国も動きづらくなるでしょう。

新たな日英関係について、河野さんは、こんなことを言っています。

日英、実質的な「同盟」に=河野外相

時事 9/1(金)10:59配信

 

河野太郎外相は1日の記者会見で、日英両首脳が安全保障協力の拡大などで合意したことについて、「今までのパートナー国から同盟国へという形で関係を強化していくことになった」と述べ、実質的に「同盟」に近い関係に発展させていきたいとの意向を明らかにした。

実質的同盟関係」を目指すそうです。

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