日本人の美質を最大限に生かした経営
未来工業の経営はどこででも実現できるものではない。社員の一人ひとりが「こんなに処遇されているのだから、これぐらいやらなくては」と感謝と報恩の気持ちを持っている事、そして力のない同僚に対しても、「あいつなりに頑張っているのだから」と思いやりを持っている事を前提として成り立っている。
これに対して「自分はこれだけ成果を出しているのだから、もっと給料を貰って当然」と欲の皮を突っ張らせたり、「あいつは成果を出してないのに、なぜオレと同じ給料を貰っているのか」などと不平不満を抱くような社員が多かったら、うまく行かないだろう。
日本の社会には、感謝、報恩、思いやりの気持ちを持つ人々が多い。未来工業はその日本人の美質を最大限に発揮させる経営によって、従業員の満足と業績を両立させている。
「オレがオレが」と他を押しのけることを当然とするような国民が多い国で、未来工業の経営を真似したら、目も当てられない結果となろう。
未来工業のような経営が可能であるという事は、他国には真似が困難な、我が国独自の強みなのだ。このような企業がさらに増えていけば、我が国はさらに経済的豊かさと国民の幸福の両立する国になっていくだろう。そうした日本のあるべき「未来」を未来工業は指し示しているのである。
文責:伊勢雅臣
image by: 未来工業株式会社HP