高いと言われても。スタバが値段を下げてはイケない納得の理由

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スターバックス コーヒー ジャパンは9月20日より、商品購入でもらえるポイントを集めてプレゼントなどと交換できるプログラム「スターバックス リワード」を提供開始しました。米国ではすでに8年前から始まっているこのプログラムを、なぜ日本で導入するに至ったのでしょうか? メルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』の著者でMBAホルダーの理央さんが、その理由と戦略について考察しています。

スターバックスのポイントプログラムに見る顧客獲得&維持の戦略

スターバックス コーヒー ジャパンは、日本市場では初めてとなる顧客へのロイヤルティ増進プログラム「スターバックス リワード STARBUCKS REWARDS」を9月20日より提供開始した。

スターバックス リワードは、プリペイドカードをスターバックスのホームページから、オンライン登録をするか、スマホにダウンロードした公式モバイルアプリに登録をすると参加できる、スターと呼ばれるポイントを集めてその獲得数に応じたサービスが提供される会員向けのプログラムになる。

内容としては、50円の購入ごとに1スターというポイントが貯まり、そのポイント数に応じてプレゼントをもらえたり、限定商品が買えるキャンペーンに応募できる、というマイレージプログラムだ。

アメリカでは8年前からこのプログラムはスタートしていたとのこと。

CNet Japanの記事によると、

先行してSTARBUCKS REWARDSを導入している米国では、1330万人いるスターバックス リワード会員による商品購入が、売上高の36%を占めており、モバイルの支払いは、米国内店舗における取引の30%を占めているという。将来のOne to Oneマーケティングに欠かせないツールという。(以上記事を引用)

といった具合に、早くからこのような顧客へのサービスによる、顧客離脱防止策維持策をとっているのだ。

なぜ、日本での開始が今なのか?という点に関して、日本経済新聞の記事によると、出店戦略において、出店数が加速している中、サービスの低下や、混雑、価格の高さなどで、顧客満足度が下がっていることを受け既存顧客へのサービスプログラムとしてスタートした、とある。

これまでの既存顧客へのサービスとしては、ドリップコーヒー2杯目は108円で買えること、期間限定だが、カフェラテでも2杯目をサービス価格で行なっていたこともあったし、スターバックスカードに5000円の入金をすることで、お好きなドリンク1杯サービス、などのプログラムを提供していた。

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