【ペヤング事件で誤爆】ペヤング「まるか食品」とスパ王「日清」、さらにもう一社…そんなの関係ねぇ!

焼きそば© G - Fotolia.com
 

<ロードサイドのハイエナ> 井戸実のブラックメルマガVol.173(2014年12月17日号)

皆様こんにちは。いよいよ今年も残すところ僅か2週間となりました。本当に早い1年でした。気付けばこのメルマガも3年半続いているんですね。毎週去年の同じ時期にどんなこと書いてたかなー、と読み返すのですが、3年分も積み重なるとさすがに時の流れに恐怖すら感じます。あっという間に40歳になっちゃうんだろうな……とか。

さて先週も不幸なニュースがありました。誰もが一度は食べたことがあるでしょう、ペヤングソース焼きそばに虫が混入するという事故がおこりました。虫入りの同商品を購入した大学生が、その写真をツイッターにアップし、ペヤングソース焼きそばを製造する「まるか食品」の担当者とのやり取りをツイッターで晒したところから、大きな騒ぎとなりました。

12月2日の夜に、この大学生が問題の写真をアップしてから「まるか食品」が12月4日にその期間に製造された全商品の自主回収を発表しました。これは中々判断できるスピードではないと思います。製造ラインを管理している担当者からしたらあり得ないことだろうし、検証するにも相応の時間を要するだろうし。それでも「まるか食品」の方針は、例え0.01%の可能性があるなら全てを自主回収しようと判断をした訳です。

さらに11日には、既に出荷済みの商品回収だけでなくて、新規の製造を全て停止するという決断をしました。同社は非上場なので財務内容はわかりませんが、少なくとも12月は想像できない赤字に陥ることになるでしょうね。代金の返金プラス売上が立たないんですからね。でもその判断ができるってことはいい会社なんだろうなぁ。

この裏で救われた会社もあります。「日清食品」が製造する冷凍パスタの「スパ王」からも異物混入の事故が見つかり、同時期に製造された全商品の回収が12月10日に発表されました。

大きな騒ぎになってもおかしくないのですが、テレビ等での扱いを観ても「まるか食品」のペヤングの方が大きく取り上げられてます。「日清食品」に対してスポンサーへの配慮といった感が丸見えな訳ですが、それにしても食品メーカーも恐ろしいですよね。長年培ってきた信用も信頼も、事故を起こしたら一発アウトみたいな風潮が。飲食店でも食中毒1回やれば立ち直れない程コテンパンに叩かれますからね。産地偽装だったり賞味期限の偽装のような悪質な行為なら徹底的に叩かれても仕方ありませんが、製造工程の中で起きてしまった異物混入のような事故と一緒に扱われるのは、少々酷だと思ってしまいます。

こっそりと面白いのが、広島でイカフライを製造している会社で、今回のペヤングソース焼きそばを製造している「まるか食品」と同じ名前の会社がありました。「当社とは全く関係がありません」と発表しているのがとてもシュールでした。http://goo.gl/Df2LkU

 

<ロードサイドのハイエナ> 井戸実のブラックメルマガVol.173(2014年12月17日号)
著者/井戸実
2010年度外食企業売上高伸長率で日本一となった株式会社エムグラントフードサービスの創業者オーナーです。たった5年で総店舗数260店舗以上。売上高で165億円の社を作った軌跡の一部をメルマガにてお伝えします!
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