狙われたのは、ホテルから約400メートル離れたカントリーミュージックの3日にわたる音楽祭が行われていた野外コンサート会場で、会場には約2万2000人の聴衆が集まっていたそうです。ちなみに、パドックはベガスでのコンサート愛好家だったそうですが、もしかしたら、このコンサートを楽しむ立場の人間で、結果的に人生に絶望した結果、好きなコンサートの会場へ飛んでもない数の凶弾を撃ち込んでしまったのかもしれません。
一部には、パドックは事件直前にイスラム教に改宗していたとして、ISISが英雄視するメッセージを発信していますが、保守的なFOXニュースにしても、その信憑性については疑問視しています。あくまで現時点での話ですが。
第一報では、銃撃戦の結果として犯人が死亡という報道もあったのですが、警察は発砲場所を突き止め、部屋のドアを爆破して突入したところ、容疑者は死亡していたということです。つまり、自殺説が濃厚です。
ところで使用された火器ですが、余りに強力であったことから、違法改造ライフルの可能性が指摘されています。そうなると、NRA(全米ライフル協会)は、個別の件だとして現行野放しになっている連射ライフルの規制は不要という主張をするということを恐れなくてはいけないのですが、その後の報道では「全て合法入手」ということで、一部には「銃規制論議」を始める動きもあります。
ですが、トランプ政権は極めて銃にフレンドリーな性格を持っていますから、本格的な銃規制の動きになるのは期待薄と言えます。そのトランプは、3日(火)にハリケーンで被災し連邦政府への不満が高まっているプエルト・リコを訪問した後、4日(水)には犠牲者の追悼のためにベガスに来るそうです。
とにかく、トランプは銃規制論議には消極的ですし、仮にギャンブルやカジノの問題が議論される場合も、そもそも大統領自身がカジノ業界出身ですから、真面目な議論にはならないでしょう。何ともやり切れない話です。
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