冒頭に述べた政策論争が語るに値しない理由も「安倍一強」というレッテルにあります。最後にこれも1分でまとめます。
安倍一強のレッテル貼りでマスコミも野党も思考停止しました。最たるものが「安倍政権下での憲法改正に反対」というもの。
政策にせよ憲法改正にせよ、簡単に言えばルールづくりで、もっといえば「作文」の話です。安倍総理が発したからと、書いた文字が現実世界に躍り出て、誰かの首を絞めるとはハリーポッターなどの見過ぎでしょう。
誰が発した憲法草案であっても、内容を審議するのが国会の仕事であり、外からチェックするのがマスコミの担う責務です。
ところが「安倍だからダメ」。
安倍総理にだって政治家としても人間としても、やがて寿命が訪れます。それは日本国よりは長くないでしょう。安倍総理は神でも悪魔でもないと考えます。民意により多数を与えられた首相に過ぎません。つまり「安倍だからダメ」との主張は「民意を無視する」との宣言に等しいのです。
これが「安倍ダメ」を前提とする野党の政策が、議論に値しないとする理由です。だって、民主主義を否定しているわけですから、認めることなどできません。
もちろん投票先は有権者が決めることですが、「安倍一強」を繰り返す候補者政党を見かけたら、十分に注意が必要です。
その候補者の視線先には悪魔が見えているかも知れないからです。
少なくとも私は悪魔が見える人より、政策を通じて日本の未来が見える候補者を応援します。
image by: 首相官邸