土地の価格は東京23区並み
田の字地区の実勢価格は公示地価の3~4倍とのことです。信じられないような状況ですが、田の字地区にあるマンションの価格などは東京23区の一等地のものとあまり変わりません。
固定資産税は公示地価を基準に算定される評価額で決まります。このため、公示地価と実勢地価との差があると、保有している資産の価値に比べて、支払う税金が安くなります。田の字地区に代々土地を持っていて上手に活用している人などは相当な資産家でしょうね。
京都は土地にかなりこだわりを持った人達がいます。昔から京都と呼べるのは秀吉が京都を取り囲むように築いた周囲22キロに及ぶ御土居の中だけでした。これを洛中といいます。
田の字地区ももちろん洛中にあります。田の字地区の東の端である河原町通は洛中の東の端にほぼ重なります。河原町通の程近くに三条通から四条通までを平行に走る京都一の歓楽街・新京極通などはまさにその名に昔の面影を残しています。新京極通は明治時代初期に当時の府知事・槇村正直によって整備されました。しかし、元々は平安時代に築かれた碁盤の目の通りの一つであった東京極大路です。
読んで字の如く、平安時代からこの辺りは「東の極み」とされていたのです。
この洛中、または田の字地区の東の縁からは京都らしい山紫水明の景色を見ることができます。
目の前に鴨川、その向こうに比叡山、大文字の如意ヶ嶽が見えるというのが洛中からの景色です。素晴らしい自然の眺めと商業や流行の中心である百貨店やブランドショップ、全国レベルの小中高がコンパクトに詰まった田の字地区。日本中を探してもなかなかないとても貴重な場所ではないでしょうか。
いかがでしたか? 京都は日本人の知識と教養の宝庫です。これからもそのほんの一部でも皆さまにお伝え出来ればと思っています。
image by: Googleストリートビュー(御所南小学校)