なぜ、京都の教育熱心な家庭は「御所南小学校」に入れたがるのか

 

御所南小学校学区

田の字地区の南北の境に関しては最近まで四条通から丸太町通までだと思っていました。京都の不動産のチラシなどを見ていると「御所南小学校学区内」というのをよく見ます。ターミナル駅から「駅近」とかいうよりも、京都中心部では御所南小学校に通える地区がとても人気なのです。御所南小学校は御所のすぐ南、丸太町通から御池通の間にあります。

御所南小学校は、2002年に文科省が最初のコミュニティ・スクールに指定した学校です。その頃から徐々に人気が高まり、御所南小学校→御池中学→堀川高校→東大というのが京都のエリートコースになっているようです。御所南小学校は近隣地域の小学校を統廃合して1995年に開校された比較的新しい小学校ですが、人気化して生徒数が急増しています。開校時から児童の数は約2倍に増えたといいます。

御所南小学校から御池中学校に進学して9年間、公立の小中一貫教育が行われます。優秀な学生はその後、堀川高校へ流れるというのが公立のエリートコースとなりました。このエリアに住んでいれば小学校から堀川高校まで全て徒歩圏内です。京大に行けば大学までずっと歩いて通えます。学部にもよりますが百万遍までは自転車かな? いずれにせよ、学区にあった呉服店などが衰退し廃業する中で、跡地にマンションが建つようになり、教育熱心な若い世帯が住む住宅地に変わっていったようです。

そのぐらい人気化したエリアだったので、すっかりこのエリアも田の字地区に含まれているものだと勘違いしていました。

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