エボラ出血熱など危険な病原体を扱う研究施設の稼働について、施設近隣住民などから不安の声が上がっています。そもそも病原体が漏れだす事態などは起こらないのでしょうか。『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』の著者で現役医療研究者でもあるしんコロさんにその安全性についてうかがってみました。
Question
危険な病原体を扱う研究施設の安全性は?
9月に、東京都武蔵村山市にあるバイオセーフティレベル4の研究施設を稼働させる方向で、厚生労働大臣が武蔵村山市長と合意したとのニュースを知りました。そして長崎大学敷地内にも国内2件目となる、レベル4の施設の計画を進めているとのこと。
レベル4の施設では、エボラ出血熱などの有効な治療薬がなく、感染すると致死率が高い危険な病原体を扱うとありました。ウイルスを生きたまま解析したり培養したり。施設の近隣住民の反対の声があるのは、もちろんだと思います。住宅街だったり、市のど真ん中だったり。
原発放射能漏れ事故などがとりざたされてる今、レベル4の施設を稼働させるのは、一般市民としては反対です。未来の感染予防、治療に向けての研究だとは思いますが。稼働に関して、しんコロさんは研究者としてどう思われますか?
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