高度経済成長期やバブル経済期などにおいては、「いい学校に入って、いい会社に入ったら安泰」というゴールデンルールのようなものがあったように思います。しかし、近年の経済・社会環境が、目まぐるしく変わる中にあっては、「いい学校、会社」だと思われていた組織であっても、厳しい局面に置かれてしまうのは、ご存知の通りだと思います。
チョプラ博士は、いい成績をとること、いい学校に入ることが目的ではなく、手段だということを言っているように感じました。あくまでも、自分の持ち味や可能性を見つけて、それを発揮する上で、結果としていい学校、会社と言われるところに入ったとしても、いい学校、いい会社に入ることを目的にしてはいけないと言っているように思います。
まさに、「手段を目的化させない」ということを示唆しているように思います。
「自分の持ち味、可能性は何なのか」「どのように貢献していくか」などと自分に問いかけ続けるということは大事なことだと思います。それは、子どもたちだけではなく、私たち大人にとっても、大切な問いかけだと思います。
そして、独自の持ち味や可能性は、誰かから、どこかから与えられるものではなく、自分で学び、考え、気づいていくものでしょうね。ここでの自問というのは、頭の中で考えるだけではなく、行動してみることによって、気づき、考えることも含まれるでしょうね。
貢献というと、何か大げさに考えてしまいがちですが、周りのことを想って、今の自分にできる範囲で考えていくことが大切だと思います。
私たちは、人それぞれに、異なったバックボーンと言えるものがあるでしょう。チョプラ博士が言われているように、一人ひとり違った持ち味、才能を持っていると思いますし、可能性を秘めているものだと思います。
とりわけ、子どもたちの可能性は無限と言われるぐらい、広がるものではないでしょうか。その持ち味、才能、可能性を表現する方法も、一人ひとり違うでしょうね。物を作って表現する、書く、描く、聴く、体で表現するなど、色々な表現方法が考えられます。
子どもたちにとって、これからは、「いい学校・いい会社」を目的とするのではなく、手段として考えることが必要だと思います。また、一人ひとりが、自分自身の持ち味、可能性に気づき、発揮することによって、周りの人や社会などに貢献していくことを考えていくことが大切になってくるように思います。
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