現役板前が伝授、フライパンひとつで作れる絶品ローストビーフ

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美味しいけれど手間がかかるイメージのあるローストビーフ。しかし、今回の無料メルマガ『おひとりさんが健幸的に食べるシンプル調理の和風レシピ!』では著者の現役板前・gatugatu佐藤さんが、驚くほど簡単な手順、しかもフライパンひとつで作れてしまうというローストビーフのレシピを紹介しています。

簡単にできる! 酒の肴ローストビーフ、特製オニオン和酒ソース

gatugatu佐藤です。今回は、「面倒な手間を最小限で作れる簡単ローストビーフ」を伝授します。ローストビーフとは? 伝統的なイギリスの肉料理のひとつです。肉の塊をオーブンなどで蒸し焼きにし、薄く切って、マスタード、クレソンなどと共にソースをかけるなどして食べる、中央が少し赤みをおびて美しい軟らか~い食感の肉料理です。赤身肉を使うことが多いので、牛肉の風味、旨味をじっくり味わえる一品でもあります。肉好きにはたまらない料理でしょう。

が、これ、本格的に作ろうとすると結構大変。肉の塊をタコ糸で縛る作業オーブンの温度調節が難しかったり、ソースを作る時も牛肉や鶏肉でブイヨン(出し)をとったり、超! めんどくさい。本格的に作れば家庭でできるような料理ではありません……。ですが、今回あなたに伝授するローストビーフ は違います。タコ糸で縛ったりしません、ぐるぐる縛らなくてもきれいに作れます。オーブンも使いません、神経尖らせて温度調節する難しいことなどする必要なし。何時間もかかるブイヨンスープを取る(出しを取る)手間もかかりません。

私がおすすめの、「簡単にできる! 酒の肴ローストビーフ、特製オニオン和酒ソース」は、牛肉を縛りつけたりせず、調味料すり込んだらそのまま焼くだけ。焼くだけ……といっても オーブンなんぞ使わずフライパンです。フライパンひとつとアルミホイルがあれば軟らかく美味しく作れます。ブイヨン? そんなもん使いません。焼いた肉から旨味の濃いスープが勝手にジュルジュル出てきます、これをソースに使用。ローストビーフにかけるソースの多くは、ワインをぶち込んであります。ですが、「特製オニオン和酒ソース」は、日本酒をベースにした濃厚ソースです。しゃりしゃりすりおろした玉ねぎは、熱を通すことでソースに自然な甘味を加えてくれます。さらに濃口しょう油を加えて、ジャパニーズ仕立てのソースに。日本人のあなたの舌に合わないはずがありません。軟らかいローストビーフに「特製オニオン和酒ソース」をかければ、濃厚なのにあっさりで食えます。そのローストビーフとなるメインの牛モモ肉は、脂肪分が少なくヒレ肉やレバーより低カロリー。典型的な赤身肉です。タンパク質の量が多いうえに、ビタミンB群や鉄分・亜鉛などもタップリ含まれています。意外と知られていないのが「タウリン」を含んでいること。魚介に含まれているイメージがありますが、牛肉にも多くの「タウリン」が含まれています。「肝機能向上作用」や「血圧を下げる」などの効果が期待できます。「簡単にできる! 酒の肴ローストビーフ、特製オニオン和酒ソース」のレシピ公開します!

この料理、おろしにんにくを使うのですが、これ、すりおろすとベタベタ引っ付いて手で取ろうとするとなかなか取れないません。が、レシピ内でこのおろしにんにくをきれいに早く取る方法を暴露してますので、今回のレシピは特に見逃さないで下さい!

レシピ

【材料】

  • 牛もも肉ブロック(かたまり)……300g
  • 塩……小さじ2杯(約12g)
  • 粗挽き黒コショウ……小さじ1杯(約6g、普通の(白)コショウでもOK)
  • にんにく(中)……2片(小さじ2杯くらいの量、約10g、チューブにんにくでもOK。半量は、肉にすり込む、残り半量はソースに入れます)

《特製オニオン和酒ソース》

  • 玉ねぎ(中)……50g(1/4個)
  • おろしにんにく……小さじ1杯(5g)
  • 清酒……大さじ4杯(60cc)
  • みりん……小さじ1杯(5cc)
  • 濃口しょう油…… 小さじ1杯(5cc)

 

1.玉ねぎ1/4をすりおろします。

繊維に逆らって、玉ねぎを回しながらすりおろします(最後、小さくなるとおろしにくくなりますが、ギリギリまでおろして、残りも混ぜ込みます)。おろせたら、小ボウルなどに移し替えます。

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2.おろし器は洗わず、続けて「にんにく」2片をすりおろします。

(皮を剥いて)回しながらすりおろして下さい(めの細かいニンニクおろしになります)。

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3.小さい器などに移し替えます。

爪楊枝20本くらいをゴムで束ねた器具で「にんにく」をこそぎ取るときれいに取れます(100%完璧には取れないですが、手でやるよりは早くて、きれいに取れます)。

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4.(できるだけ)常温に戻した牛もも肉に「塩」、「粗挽き黒コショウ」、「おろしにんにく」を手の平を使ってすりすり、すりすり、すり込みます。

できれば、5分~10分おいてください。調味料が浸み込んで肉の臭みが抑えられ、旨さが増します。

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5.フライパンで焼いていきますが、すぐにアルミホイルで包めるように準備しておきます。

横40cm、タテ30cmくらい、完全に包むこめるように大きめに準備します。

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6.フライパンを強火で熱し、(油は無し!)たてよこ上下六面、全て焼きます。

少し焼色が付く程度、各面1分づつ焼いて下さい、ここでは、完全に熱を通しません、焼目を付けるだけ。フライパンが熱くなり過ぎたら、中火にして下さい(フライパンに付いたにんにくが焦げてくるので、時々菜箸で削って、捨ててください)。

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7.六面全部、焼けたらアルミホイルで包みます。

四方向から畳んで、牛もも肉が完全に隠れるように包んで下さい。肉汁がタップリ出るので破けないように包みます。

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8.フライパンをササっと水洗いし、弱火にかけます。

温まったところに(7.)を入れ、フタをして蒸し焼きにします。約7分焼きます時々、牛モモ肉の向きを変えます。焼時間”「分」は目安です。肉の形、その時の気温、肉が冷たい状態のまま焼く、などで若干仕上がりが変わります。

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9.7分焼けたら、皿などに取り出して、そのまま6~7分おきます。

余熱で熱を通します。

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10. 6~7分経ったら、アルミホイルを広げて肉汁だけをフライパンに入れます。

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11.《特製オニオン和酒ソース》 の調味料を加え、中火で1分ほど煮詰めて、少~しとろみ付いたら出来上がり。

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12.(10.)のローストビーフを2mm厚でスライスします。

あまり分厚くきると食べにくいです。大きめの器に、 スライスしたローストビーフを等間隔で並べ、(11.)の 《特製オニオン和酒ソース》 を一文字になるようにかけます。サラダなど付け合せを盛って完成です! 写真は、サッパリ食べれるようにフレンチドレッシング(白)をかけ、少し酸味を付けています。

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サラダと一緒に食べるとさらにサッパリで食えます。ビールが進む酒の肴になりますよ。休みの日に、是非! じっくり作ってみてください。

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板前歴23年の元料理人が一人分レシピの和風料理を伝授します! 10分の酒の肴、20分以内の簡単おかず、などなど…仕事で忙しい料理初心者の 方でも、健康的でボリュームのある手作り料理がマスターできます!気楽に作れ て晩酌が楽しみになりますよ。 「言われた通りに作ってたら、一通りの料理ができるようになりました!」 メルマガ読者さんから頂いた一番うれしかった感想です。 丁寧な説明なので、あなたにもできますよ! 

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【著者】 佐藤 周生 【発行周期】 週3回発行(火・木・土)

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