こうしてかっぱ寿司は業績を持ち直すことができました。取り組みが一定の成果を出していると言えます。ただ、持ち直したとはいえ、完全復活と言うには程遠い状況です。18年3月期通期の業績見通しでは連結売上高を812億円と見込んでいますが、13年2月期の941億円と比べると13%以上少ない状況でしかありません。
不安要素もあります。既存店売上高は持ち直しているものの、足元の10月は前年同月比11.1%減と振るいませんでした。食べ放題といったインパクトのあるキャンペーンがないと客を呼び込めない現状を表しているとみることもできます。まだまだ、かっぱ寿司が変わったと消費者は認識していないと言えるのかもしれません。
業績を上向かせるため、11月1日から22日までで、今度は全店で「食べホー」と題した食べ放題のキャンペーンを実施しています。11月下旬からは首都圏10店舗にて一皿(一貫)50円で提供する実験を始めます。
「変わったかっぱ寿司」を消費者に示し業績を改善するには、こういったインパクトのある施策で話題を集めるとともに、長きにわたって美味しいすしを提供し続けることができるのかが問われると言えそうです。
image by: かっぱ寿司 - Home | Facebook
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