下ネタ、職人技、終日営業。名古屋の寿司屋が大繁盛している理由

hanjou20171128
 

規模の大小を問わず、さまざまな企業や小売店が集客・売上向上に四苦八苦している中、ユニークな手法で大人気となっている名古屋の寿司店があります。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、同店を真夜中にも人が絶えない繁盛店としている3つの要素を紹介しています。

エンターテインメントで集客しろ!

名古屋に、24時間営業のお寿司屋さんがあります。職人はベテランばかりで、ほとんどが70代以上。真夜中でもお客さまが絶えないほどの大繁盛です。

このお店が流行っている理由には、「お客さまを楽しませたい」という強い想いがあります。まずは、24時間営業。「名古屋は夜が早い街」と言われ、深夜に営業している飲食店が少ないのです。夜遅くまで働く人、深夜に仕事が終わる人はたくさんいます。なのに、食事をする場所がなければ、楽しみもなく、淋しくもあります。そんなお客さまを楽しませたいという想いから、24時間営業としています。

次に、ベテランばかりの職人さん。つまり、深夜の間に合わせではなく、熟練の技で握られた、美味しいお寿司が食べられるのです。

そして最後が、お客さまを笑わせるメニュー。変わったメニューがずらりと並んでいます。

  • 「ドラゴン巻」
    山盛りのわさび、柚子胡椒、タバスコ、明太子、七味とうがらし、かいわれ大根が、手巻きになっています。火を吹くほど辛いので、ドラゴン巻。
  • 「三ツ矢サイダー巻」
    3つの野菜を巻いています。3つ野菜だ。ダジャレです。
  • 「丹波哲郎巻」
    冷凍した貝が巻かれています。霊界。
  • 「嫁姑巻」
    ピンクの赤貝と濃い紫色のとり貝。下ネタです。
  • 「カンニング巻」
    前に頼んだものと同じものを提供しています。お客さまに聞かれても、ネタばらしせずに出します。

笑いのレベルはどうあれ、お客さまは笑ってしまうものです。少しでもお客さまを楽しませようとする、店主の遊び心が嬉しいのではないでしょうか。これは、まさにエンターテインメント。

  • 24時間営業
  • 職人の技
  • 笑わせるメニュー

この3つの要素が絡み合って、素晴らしい劇場」になっています。「商品が良ければ、客は来る」などという傲慢な商売が、通用する時代ではありません。いかにお客さまを楽しませるかが繁盛を左右するのです。

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