国語学習のプロが、2020年大学入試改革を「改悪」と断言する理由

 

文章(連続型テキスト)だけでなく、表・グラフ・イラストなど(非連続型テキスト)をもとにして考察するテストが出るらしい。

じゃあ、授業でも文章だけでなく表・グラフ・イラストなどをもとにして考察するようにさせなければ。

説明的な文章ではなく、会話のやりとりのような文章での出題が多いらしい。

じゃあ、授業でも、説明的な文章ではなく会話のやりとりのような文章を与えなければ。

駐車場の契約書までもが題材になっているらしい。

じゃあ、授業でも契約書を題材にしなければ。

Aというテストが出るらしい。

じゃあ、授業でもAさせなければ。

この短絡こそが、危険なのである。

先の例をまとめて言えば、こういうことになる。

思考力を問う出題がなされるらしい。

じゃあ、授業でも思考力を問うようにしていかなければ。

もっと単純化してみよう。こうなる。

考える力が問われるらしい。

じゃあ、考えさせなければ。

ただ「考える」だけの授業。

ただ「考える」だけで、「考える力」が身につく

そう思うところに、間違いがある。

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