これを議論する場所である国会で、いま何をやっているかと言えば、いまだに「モリカケ」。
さらにはいわゆる「詩織」案件で、自称ジャーナリストの伊藤詩織氏が、レイプを訴えたところが不起訴処分となり、さらに検察審査会においても不起訴が確定したジャーナリスト山口敬之氏の「罪」を問おうとして、絶望の党、もとい死亡の党、コホン、希望の党の柚木道義議員が審議をストップさせ、それをフリンセス・パコリーヌ・シュウヨンさんこと山尾志桜里議員が援護射撃しています。
カオスです。とりわけ、山尾志桜里氏は「元検察」をウリにしており、つまりこうして「冤罪」が生み出されるというライブ映像が、衆議院のネット動画でいつでも確認できます。
国会の報道もこればかり。質問時間の配分で揉め、増えた与党の質問時間をどう使っているか、という報道はなく「さて、モリカケ問題です」と議題を絞って野党どもの質問だけを報じ、全体像は一切触れません。
アホですね。ただし、さすがにこの話題も「視聴率」がとれなくなったようで、いまは「日馬富士暴行騒動」ですが、こんな興行団体の内紛など、国防の前にはうたかたの価値すらないのですが、執拗に取りあげ、いまは「傲慢な白鵬」の吊し上げ、メディアリンチです。
この不審船により、またひとつマスコミの「馬脚」が明らかになったのは朗報といえば朗報でしょうか。
7月に開かれた閉会中審査において、加戸守行前愛媛県知事の証言を引き出し、ファクト(事実)においては加計学園獣医学部設置に疑惑無しとの結論を導いた青山繁晴議員(自民党)の質問を、左派系のマスコミは黙殺してきました。「報道しない自由」です。
ところが、不審船の船員が、無人島の施設を破壊し「居住」していたかもしれないと、海保や警察が「白い防護服」を着て捜査する姿に「国会でも議論されています」と、2017年12月5日のテレビ朝日「グッドモーニング」では、青山議員による北朝鮮によるBC兵器への対策がなされているのかとの政府へ質問が紹介されていました。
何を意味するか。つまり少なくともテレビ朝日は、青山繁晴議員の質問を「録画」しておきながら、それに対して「報道しない自由」を行使してたということです。違うというのなら、報道機関としてもっと残念。
放送電波の事実上の独占(寡占)使用が認められているのは、そこに公共性が与えられているからですが、北朝鮮の不審船が大挙して押しかけていることより、確たる疑惑すら明らかになっていない「モリカケ」のほうが「ニュースバリュー(価値)」があると信じていたという告白です。つまり、ニュースの価値を分かっていなかったという告白と同義でしょう。
いまのところ、北朝鮮の漁船とみるのが妥当なようですが、現実にフォーカスを当てれば、上陸を許している、すなわち「不法入国」を見つけられるずにいるということです。もっと言葉を窮めれば、「領海侵犯」から「領土侵犯」であり、北朝鮮による「侵略」を許しているということです。実にヤバイ話です。
そしてこれは初めてのことではありません。横田めぐみさんに代表される北朝鮮による「拉致被害者」の大半は、我が国にいながら、密入国してきた北朝鮮の工作員により連れ去られており、いまもその穴が塞がれていないということが露呈したのです。
むろん、長い海岸線を持つ我が国で、ウミガメ1匹の侵入すら見逃すな! とは憲法9条があれば戦争は起きないというほど無理な空論ですが、それでも某かの体制、対策、またはその議論は不十分とは、国会を見ていての結論です。「モリカケ」と「詩織」ですからね。