夜逃げした着付け業者「はれのひ」事件を、探偵が調査した結果

2018.01.11
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所見

被害者の会などが各地で形成されそうだが、プロの詐欺師の犯行ではない以上、逃亡するにあたっての資金はあまり多くはないというのが、一般的なよくある顛末である。

仮に海外に資金移動されていた場合、その取り戻しは極めて困難なものになる。

多少の額が残っていても、被害者同士が被害金額を按分して支払いを受ける程度であり、満額返還されることは奇跡とも言えるほど可能性が薄い。先取特権ということも返還時は重要な要素になる。

第二の「てるみくらぶ」にもなるだろうという今回の 「はれのひ事件」だが、「てるみ」の際は、クレジットカード払いを選択した被害者は一部クレジットカード会社から補償を受けていたということがあった。

つまり信販などで契約をした被害者がいるのならば、ぜひともクレジットカード会社などに問い合わせを行うことを推奨したい。あわよくば、全額もしくは一部の被害金を補償してくれるかもしれない。

一方で、この件、民事上の債務不履行で片付けるのか、それとも、そもそもの詐欺性(はじめから騙してやろうと画策して実行した)を見出して捜査を進めるかは警察次第である。

およそ、この件を実行したS氏は、詐欺性を否定し、事業が行き詰まってしまったというように、商売上の問題で支払えなくなっただけだと主張することだろう。

詐欺において最も困難な立証が内心の証明」なのだ。心の中でどう思っていたいうことを捜査機関は証拠を集めて証明しなければならない。だから、実行犯が素直に「騙しました、すみません。」となればいいのだが、そうでなければ、とてつもなく骨の折れる捜査をしなければならないことになる。

いずれにせよ、人生で一度しかない成人の日をメチャメチャにしてしまったという罪は重い。そういう罪は刑罰上なくとも、これを心理上の罪とするならば、超重大な罪だ。

これから先も同じような被害が起きないようにするためにも、警察や検察にはぜひとも頑張ってもらいたい。

続報が出たり、調査が進行すれば、本件「はれのひ事件」はこの「伝説の探偵」で追っていこうと思う。

image by: Shutterstock.com

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社会問題を探偵調査を活用して実態解明し、解決する活動を毎月報告。社会問題についての基本的知識やあまり公開されていないデータも公開する。2015まぐまぐ大賞受賞「ギリギリ探偵白書」を発行するT.I.U.総合探偵社代表の阿部泰尚が、いじめ、虐待、非行、違法ビジネス、詐欺、パワハラなどの隠蔽を暴き、実態をレポートする。また、実際に行った解決法やここだけの話をコッソリ公開。
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