そして、実験したわけではありませんが、健康が増進したことで、仕事の効率は上がっていることも感じています。仕事の時間自体は長くはなくても、成果は大きい、つまり生産性が増しているのです。
そのようなよいサイクルが生まれると、仕事時間を減らし、睡眠時間に充てたほうが、時間あたりの効率だけではなく、処理できる仕事自体が増えることも考えられます。これは一般的な時間管理の考え方ではありません。仕事の処理能力自体を向上させ、時間短縮をはかる、という考え方です。
こんな話があります。ある木こりが、毎日1本の木を斧で8時間かかって倒していました。有名な木こりがそこを通りかかり、「斧を研いだ方がいい。そうすれば、1本の木を4時間で倒すことができるでしょう」とアドバイスしました。しかし、木こりは、「私には木を倒すので精一杯で、斧を研ぐ暇などないよ」と答え、再び仕事を始めました。
同じようなことをしないようにしましょう。私たちの体は、木こりの斧です。不調であれば仕事に長時間を要し、絶好調であれば仕事は短時間で済みます。自らの体調管理は、時間管理のテクニックの前に考えておくべき重要なことだと思います。
今回は、ここまでです。
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