もともと、人間不信社会の中国ですから、才能があったり正直な人間はすぐに潰されます。「才能のある人間は早死する」「良心のある人は社会から孤立する」という俚諺があるほどです。
そして、ここまで言論統制が厳しくなってくると、社会における人間不信はさらに高まるでしょう。誰に密告されるかわからないからです。2006年にポータルサイト「網易」で「生まれ変わっても中国人になりたいか」というアンケートをとったところ、64%が「なりたくない」と答えたという結果になりました。中国人のチャイナ・ドリームは中国からの逃亡なのです。ますますその傾向は強まっていくでしょう。
最近、日本のマスメディアでは、アメリカのトランプ大統領の暴言や、トランプ発言を理由とした内外の抗議デモを紹介する一方で、習近平体制によるトップダウンのスピーディーさを礼賛し、日本は一帯一路に参加すべきだと主張する文化人の発言を紹介するといった動きが強まっているように思います。
とにかく、中国では何が原因で当局に拘束されるかわからない状態になっています、中国を訪れる人は細心の注意が必要です。
※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2018年1月23日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
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2017年12月分
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『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実』(2018年1月23日号)より一部抜粋