本当に効率良い?いま流行りの「マルチタスク」に弁護士が疑問符

 

また、メディア特性も重要です。メールであれば、返信が2、3時間後になったからといって問題はありません。緊急の用事であれば、電話など他の方法を使うはずです。そのため、集中する時間は緊急度が低い用事を視界から排除する必要があります。時には、人に「今から集中するから話しかけないで」と頼む必要があるかもしれません。これは自然にできることではなく、厳しい決断が必要なこと。集中する時間を作るということは、ほかの心地よいこと、楽しいことを犠牲にすることでもあるのです。

マルチタスク全盛の時代は、一人になれる時間を作るのが難しい時代。そして、シングルタスクを確保する方法を自ら考えださなくてはならない時代でもあります。現代の忙しいビジネスパーソンが、効率よく仕事を行うため、最も意識しておくべきポイントのひとつなのではないでしょうか。

今回は、ここまでです。

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人生で成功するには、論理的思考を身につけること、他人を説得できるようになることが必要です。テレビ朝日「報道ステーション」などでもお馴染みの現役弁護士・谷原誠が、論理的な思考、説得法、仕事術などをお届け致します。

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【著者】 谷原誠 【発行周期】 不定期

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