また、メディア特性も重要です。メールであれば、返信が2、3時間後になったからといって問題はありません。緊急の用事であれば、電話など他の方法を使うはずです。そのため、集中する時間は、緊急度が低い用事を、視界から排除する必要があります。時には、人に「今から集中するから話しかけないで」と頼む必要があるかもしれません。これは自然にできることではなく、厳しい決断が必要なこと。集中する時間を作るということは、ほかの心地よいこと、楽しいことを犠牲にすることでもあるのです。
マルチタスク全盛の時代は、一人になれる時間を作るのが難しい時代。そして、シングルタスクを確保する方法を自ら考えださなくてはならない時代でもあります。現代の忙しいビジネスパーソンが、効率よく仕事を行うため、最も意識しておくべきポイントのひとつなのではないでしょうか。
今回は、ここまでです。
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