それらを続けてきたおかげか分からないが、自分というものを周りに分かって欲しいと思うことはほとんどなくなった。それよりも相手を分かろうとする気持ちの方が強い。
相手のことを考えることによって自分のことをさらに分かることができるし、相手を分かろうとすることによって自分のことを分かってもらえるようになる。そう思えて生きることの余裕が出たように感じている。
相手と自分を不毛に比較したりはしないし、相手の人生を生きようとすることもない。そうなって初めて世の中というものを自分の足で歩け始めたのかなかと思った。世の中を自分の足で歩くというのはこれほどまでに難しいことだったのかと改めて思わされた。
「自分」は探しに行かなくてもいつもすぐ側にいるし、自分に合った職業や生き方というのも無闇に探しに行く必要はない。答えを探しに行くのではなく、まずその問題にしっかりと取り組む必要がある。そしてそれは焦る必要もない。自分のペースで問題に取り組み答え合わせをすれば良いだろう。
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