自分探しは時間のムダ。どんなにがんばっても永遠に答えが出ない訳

 

それらを続けてきたおかげか分からないが、自分というものを周りに分かって欲しいと思うことはほとんどなくなった。それよりも相手を分かろうとする気持ちの方が強い。

相手のことを考えることによって自分のことをさらに分かることができるし相手を分かろうとすることによって自分のことを分かってもらえるようになる。そう思えて生きることの余裕が出たように感じている。

相手と自分を不毛に比較したりはしないし、相手の人生を生きようとすることもない。そうなって初めて世の中というものを自分の足で歩け始めたのかなかと思った。世の中を自分の足で歩くというのはこれほどまでに難しいことだったのかと改めて思わされた。

自分は探しに行かなくてもいつもすぐ側にいるし自分に合った職業や生き方というのも無闇に探しに行く必要はない。答えを探しに行くのではなく、まずその問題にしっかりと取り組む必要がある。そしてそれは焦る必要もない。自分のペースで問題に取り組み答え合わせをすれば良いだろう。

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小原一将この著者の記事一覧

■医師を目指して二浪したが実力不足のために薬学部へ。しかし、薬学には全く魅力を感じられなかった。哲学や心理学などの本を読み漁り、サークル活動やフリーペーパー作成など大学生活を薬学以外に費やした。 ■薬剤師資格を持たないまま卒業し、臨床心理士を養成する大学院へ進学。しかし、臨床心理学の現状に落胆。 ■薬学の勉強をし直して薬剤師資格を取得。薬局に勤務し今に至る。 人間とは何を考え、どのように行動するべきなのかを大学生活の4年間で考え抜いた。友情や恋愛、道徳や倫理などジャンルにとらわれないものを提供する。

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【著者】 小原一将 【発行周期】 毎月1,11,21,日

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