レーザーブレードモデルに何を学ぶか
では、中小企業は、この事例から、何を学べば良いでしょうか?
まず学びたいのは、「売り切り」ではなく、持続的なサービスや製品を提供することです。
毎回売るための努力をしたり、来店促進や集客をするのは大変です。
一度買ってもらったら、長く継続購入してもらえるような、「仕組み」を構築することが重要です。
私のお客様で医薬品の卸をしている会社があります。
こちらでは、処方箋の薬を買いに行く、調剤薬局さんに、什器を設置し、そこで、処方箋薬を待っている人たちのために、基礎化粧品や温泉の素などを置き、買ってもらっています。
もちろん、商品を補充したり、POPを掲載するのは、この会社の営業です。
調剤薬局は薬剤師さんが忙しく働かれています。
薬局さんにとって、手間や人の労力をかけることなく、商品説明もPOPがしてくれますし、補充も、売れる筋商品を営業の方が教えてくれるため、自動販売機を置いているよりも、自然に売上が上がることになります。
このようなビジネスモデルの発想は、「どう売ればいいのか?」と考えては出てきません。
自社の顧客が何を困っているのか?を把握し、その解決に自社ができることは何か?という、顧客視点でいなければ、売れ続ける仕組みはできないのです。
売り込むのではなく、「売れる」ようにする姿勢が重要です。
あなたも、ぜひ明日の仕事に、このような意識で臨んでみてください。
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