イタリアの企業が開発、日本のリニアモーターを時代遅れにする新技術

 

Amazon Go

Amazon Goでのショッピング体験があまりにも素晴らしいものだったので、その後も色々なアイデアが湧いて来ます。

私の息子はシェフでシアトルでレストランを経営していますが、バーで提供するカツサンドの評判が良いので、カツサンドだけを販売する良い立地はないかと探している所です。もしAmazon Goのテクノロジーがライセンスしてレジなしカツサンド店」を開くことが出来れば、顧客一人あたりの滞在時間を極端に短くすることが出来ます。つまり、場所と食べ物の質さえよければ小さな店舗で大きな売り上げを上げることが可能になるのです。

つまり、Amazon Goの技術は、単にコンビニをより便利にするだけでなく、「カツサンド屋」のような単品で勝負する小さな店舗のビジネスのスケールを大きく変えてしまうポテンシャルを持っているのです。

さらに思うのは、Amazon Goの究極の形は「通路型店舗」だと思います。うなぎの寝床のような形の店舗で、入り口から入って、一方通行の通路を進みながら欲しいものを手に取り、出口から出るという極端に滞在時間を短くした店舗です。

日本で言えば、オフィス街で弁当を売る方法として最適で、複数の弁当屋が入って一つづつ棚を担当し、裏から弁当をどんどん補給するだけなので、とても効率の良いビジネスが可能になります。

ちなみに、レジなしはレストランでも導入が可能だと思います。私は会社の近所のベトナム料理屋によく行きますが、食べ物(いつも同じフォーを注文します)が出てくるまで3分、食べるのが10分ぐらいの効率の良い食事が出来るのが素晴らしいのですが、最後の支払いにいつも5分ぐらいかかるのが悩みの種です。

この店が、Amazon Goを採用してくれたら、食べ終わったらただ立ち去れば良いので、それは私にとっては究極の幸せなレストランになります。

ちなみに、Recodeによると、Amazonは Amazon Goを他の都市にも展開する計画を立てているそうです(参照:Amazon plans to open as many as six more cashierless Amazon Go stores this year)。特にロサンジェルスでは、Rick Carusoが経営するThe Globeというショッピングモールに作るという具体性を持った計画があるそうです。

image by: Ironlev Official YouTube

中島聡この著者の記事一覧

マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。IT業界から日本の原発問題まで、感情論を排した冷静な筆致で綴られるメルマガは必読。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料で読んでみる  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 週刊 Life is beautiful 』

【著者】 中島聡 【月額】 初月無料!月額880円(税込) 【発行周期】 毎週 火曜日(年末年始を除く) 発行予定

print
いま読まれてます

  • イタリアの企業が開発、日本のリニアモーターを時代遅れにする新技術
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け