塚田農場の売上減が止まらない。既存店45ヶ月連続割れの悲しき要因

2018.03.05
 

新業態を模索するも、続く空回り

一方で、2015年12月品川駅構内「エキュート品川サウス」に初出店した、「塚田農場の弁当店は、品川駅の弁当ブランドではトップクラスの売上と高い人気を誇っている。弁当店は、味が評価されて、上野駅、東京駅にも拡大しており、生販直結のビジネスモデルが弁当業態にも有効であることが証明されている。

また、同社は「塚田農場」の既存店が振るわない原因として、顧客単価の3500~4000円が高額に思われているのではないかと考え、2000円程度と半額に抑えた焼鳥業態を開発。一昨年より、立ち飲みの「やきとりスタンド」、座れる「やきとりスタンダード」として展開を始め、一部の「塚田農場」の店舗が転換されたが、未だ10店に留まっている。

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「やきとりスタンド」、「やきとりスタンダード」では、地鶏を使わず、ブロイラーで提供しているが、安くしたからといって必ずしも売上が上がっていない厳しい状況だ。

先日、神奈川県内の「やきとりスタンダード」を訪問したが、着席して10分近くオーダーを取りに来ず放置されたうえに、ようやく注文した焼鳥が一向に提供されないので確認したらオーダーが通ってなかった。やっと出てきた焼鳥は、焼き過ぎで炭化した部分が多く見られた。「日向夏サワー」はかき混ぜず、マドラーもなく提供されるので、シロップが底に沈んで、飲み始めは味がせず、やがて甘過ぎておいしくないという、さんざんな体験に遭った。

立ち飲みでも人懐こく接客が良い、調理に細心の注意を払うエー・ピーカンパニーの店とは到底思えないお粗末さだった。

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