大阪のたこ焼き屋が明かす自宅でおいしいたこ焼きを作る裏ワザ

 

まず、生地はかなり水気を多くしておいたほうが美味しいです。家で作る場合は卵をケチらずたこ焼き粉に書いてある粉の分量の半分~7割程度にして、卵を倍以上入れましょう。卵不要のたこ焼き粉でも1回分に2個くらい入れます。

水気が多いかな? くらいのシャバシャバのたこ焼き液を作って、そこに紅ショウガも刻んで入れるときに紅ショウガの汁も入れてしまうと風味が出ます。また小ネギも細かく刻んで生地に入れてしまいましょう。またそこに出汁醤油や鰹出汁粉末でもなんでもいいので、生地自体を舐めて「あ、おいしい」というくらいに味付けをしてしまうのも大事デス。

表面はカリカリの中は茶碗蒸し。

これが美味しいたこ焼きの黄金比なので、その状態にするには、生地を入れて焼いて180度ひっくりかえして…というのはやってはいけないのです。かならず90度ずつザツにひっくり返すのがコツです、火力は常に最大にして、表面はガンガンやいて、中は回転させるたびにこぼれるくらいでOKで、3回目くらいの回転のときに周りのバリを中におしこんであとはクルクルと廻していけば綺麗なたこ焼きになっていきます。

このときにアイスピックのような道具を使うといいのですが、家庭用たこ焼き機の鉄の部分はせっかくテフロン加工がされていることがあるので、油を減らすこともできるし、表面を傷めない方がいいです。

そこで便利なのが、割り箸をエンピツ削りにつっこんだ専用治具。割り箸を割ってそれをエンピツ削りで尖らせて(別にカッターでもいいけど)ピック状にすれば鉄板を傷つけずにたこ焼きをひっくりかえせるというものです。

そして、表面がカリっとなって何回かクルクルすれば、中が茶碗蒸し状態になって表面はカリカリのたこ焼きになります。ここまでちゃんと作ったたこ焼きは塩で食べても美味しいので、ソースだけでなくいろいろな食べ方で楽しんでみてはいかがでしょう?

image by: Shutterstock.com

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シリーズ15万部以上の不謹慎理系書「アリエナイ理科ノ教科書」著者。別名義で「本当にコワい? 食べものの正体」「薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬 」などを上梓。学術誌から成人誌面という極めて広い媒体で連載多数。

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【著者】 くられ 【発行周期】 週刊

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