まずは「二者択一」という発想を捨てよう。話はそれからだ

 

私が田舎暮らしの面白さを宣伝しているためか、その手の質問が来るんですけど、良く訊かれるのが、

  • 田舎の不便を我慢するか、都会の利便性を取るか
  • 田舎で低収入で暮らすか、都会でたくさん稼ぐか
  • 田舎は人間関係が濃密で、都会は関わり合いが少ない

みたいな二者択一を持ち出して、

 ■ これはどっちかを選ばなきゃならないんですよね?

って言うわけですよ。なんでどちらか一方しか選べないという前提になってるんですか?

田舎は不便って確かに電車(正確には汽車ね)は1時間に1本ですけど、その時間に合わせて行動すれば良いだけで、それがイヤなら車に乗れば良いんですよ。私は5年以上住んでいますけれど、不便だと感じたことはそんなにないんですよね。だっていくらでも代替手段がありますから

確かにライブとか、映画とか、興行系は田舎は少ないです。それならば、大阪や東京に行けば良いじゃないですか。大阪なんて新幹線で1時間ですから。

収入についても、これまた視野が狭い見方で田舎だから低収入なんてことは無いんですよ。そんなこと言ったら田舎に暮らす人はみんなビンボー人かって話になりますから。どうやって田舎で稼ぐかという問いを立てるべきで、最初から諦観して低収入を受け入れるという話が、「犬か狼か」と同じような愚だと思うんですよ。

そりゃ確かにサラリーマンに限定すれば、東京の方が高所得を得やすいですよ。しかし何度も書いてますけど、支出まで考慮したトータルの生活を考えると田舎の方が豊かに暮らしやすいんですよ。なんたって地価と物価が違いますから。東京の年収1000万と田舎の700万は生活水準的に同レベルだと思います。あくまでも山陽地方ならね。もっと田舎だとこれが600万とか500万になるんですよ。

人間関係もまたしかりで、これもロケーションを選べば苦痛を感じることなんて無いと思うんですよね。少なくとも私は一度も感じたことがありませんから。

print
いま読まれてます

  • まずは「二者択一」という発想を捨てよう。話はそれからだ
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け